乳がん手術の後遺症・リンパ浮腫について その1

私はリンパ浮腫の0~1期です。(でした?!)
でも担当の外科医がキチンと判断できたわけではありません。
今の医学部の教科書には数行しかないと言われる分野だからです。
知らない医者を責めることは出来ません。
しかしながら、ここ5年でリンパ浮腫への取り組みは「皆無」という状態から
随分前進したそうです。

そんな状況のもと、私たち乳がん患者は手術を余儀なくされています。
本当は患者ひとりひとりが知識をもち、
セルフケアがどんなものか身に着ける必要があるんです。
それは子宮や甲状腺の手術にともない下肢のリンパ郭清をした女性や男性も同じです。

なぜなら、もとの体にはもう戻れないから。
でも、キチンと取り組めば維持はできるのです。

じゃあ、そもそものリンパ浮腫って?
色々読んだり話を聞いてきて、私流ですが簡単にお伝えしたいと思います。
                                  (すてきな作品見つけました↓)
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「リンパ液+浮腫」です。
人間の体は60~70%が体液。
色々な「液」(汁?!)があって、ある循環が機能しています。
血液、組織間液、リンパ管液・・・というカンジ

毛細血管から染み出した「リンパ液」は体に栄養を与えるとともに、
「静脈」「リンパ管」によって回収されます。
肌が潤うのも、乾燥するのも元はこの汁のおかげ・・・
夕方足がむくむのもこの汁のおかげ・・・

「動脈」を流れる量が100%なら、
「静脈」に90%が戻り、
「リンパ管」で10%が回収されることになります。
そして、リンパ管は1つにまとまって首のあたりの「静脈」に合流し「心臓」に帰っていきます。

問題のリンパ管ですが、
皮下組織に網目状に張り巡らされています。

そしてそれらは少しずつまとまった集合管となり、太くなっていきます。
リンパ管の最大の特徴は「弁」があることです。
静脈とは違い、自分で動く働きがあります。
また、筋肉が動くことによっても皮膚と筋肉の間で押し上げられ、
心臓に向かって流れていきます。

ポンプのように末端で、吸い上げて、心臓へ流す。
静脈は自分では動けません。
そして、老廃物、蛋白成分いらないものを運びます。

もしこの連絡路が断たれてしまったら???

リンパの輸送障害です。
流れが途絶える、あるいは「弁」が壊れて逆流するという状態。

そうすると、皮下組織に蛋白、繊維分、脂肪分がたまり、
筋肉と皮膚の間が拡張してしまい、「浮腫」になります。そして状態はムクミになっていきます。
また、所詮は水、重力を受けますから腕を下げていれば悪化します。
疲れれば、タンパク質濃度があがり、水分を引き付けムクミの原因になります。

あくまで、筋肉にたまるものではありません。(これは別の原因)
その様子はエコーで見ることができるそうです。
ムクミには色々な原因があります。
リンパ浮腫と区別する必要があります。
腎臓などの内臓疾患が原因であれば、そちらを治さなければ意味がありません。

つづく・・・次回は最近の治療について

<予習>
自分がどこの流れを断たれているか、問題があるか、
今後どこの機能で補うべきかを把握してみましょう。

リンパの連絡路は左右・上下に分かれています。
右腕:リンパ末端→リンパ管→腋窩リンパ節→静脈→心臓
左腕:リンパ末端→リンパ管→腋窩リンパ節→胸管→静脈→心臓
足:リンパ末端→リンパ管→左右足の付け根のリンパ節→腹部リンパ節→胸管→静脈→心臓
静脈との接合部は首の付け根、左右鎖骨のもっとも内側のあたりにあります。
足のリンパ液は左側首に入ってくることになります。


***
追加<関連記事>
リンパ浮腫と旅行の準備についての記事: 
  baliへ!part2
  baliへ!part3
リンパ浮腫について:
  乳がん手術の後遺症・リンパ浮腫について その1←当該記事
  乳がん手術の後遺症・リンパ浮腫について その2(治療)
  乳がん手術の後遺症・リンパ浮腫について その3(私の場合)

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by easy-easy | 2005-11-30 09:47 | -リンパ浮腫について

忘れたくない日常を残そう、楽しくブログライフを過ごしていたら’05.1に乳ガンを宣告。温存できましたが3~5年前なら全摘のケース。1ヶ月入院、放射線後、ホルモン治療。下記カテゴリをクリック!!無断転載不可です


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